しゃべり多め、中身少なめ

雑記的な、備忘的な駄文を投下します。

街から光と音が消えた日~北海道地震、大停電~#4

(更新滞り鮮度が下がってきましたが、書きます…)

▼帰る方法を考える夜
早めの夕食を終え、僕はスマホ交通機関の復旧状況を何度も確認していた。
9/8(土)に新千歳空港発の飛行機を予約していたからだ。
新千歳以外の空港は地震後も機能しており、特に脅威の就航率を誇る旭川空港に至っては
わざわざ札幌から来て乗る人もいるとのこと。
さらにはこの災害を受けて増発便も出るらしいが、予約サイトを見ると既にほぼ満席状態。
もちろん旭川から帰れれば一番いいのだが、
・元々新千歳からの便を既に予約している
・上記をキャンセルしても、旭川空港からの便が取れるとは限らない
・取れたとしても出費がえらいことになる
以下のような感じなのでなるべく当初の便で帰りたかった。
ただ、いまだに北海道各地で多数の家が停電や断水に喘いでいる状況下で、
そもそも札幌まで行けるかどうかも怪しい。
こりゃしばらく実家に厄介になることも考えておいた方がいいかもな・・・
暗くなると人間自然と眠くなるようで、21時過ぎには家族みんな床に就いていた。

▼復電の朝
翌日7:00頃に目覚めた。ずいぶんしっかり寝込んだものだ。
ブレーカーを上げてみる。が、まだ電気は戻っていない。
(東日本震災の教訓から、停電時にはブレーカーを下げておくとよいと友人からアドバイスをもらっていた)
もう24時間以上停電していることになる。
こりゃ今日もダメか・・・?
居間に行くと父親が朝刊を読んでいた。
ということはちゃんと記事を書いた人がいて、印刷する人がいて、配達した人がいるということだ。
当たり前のことなのだが、いやはや恐れ入った。
改めて各地の惨状を知り、胸が痛む。
一方で早く帰京したい自分の焦りも募る。
せわしなくTwitterをチェックする。
検索ワードはもうすっかりおなじみの「旭川 停電」だ。
そうするとつい先ほど実家付近で復電したとの誰かのツイートが目に入った。
あわててブレーカーを上げてみる。
すると27時間ぶりに我が家の各所に電気が流れ、TVや冷蔵庫などが息を吹き返した。
「電気きたよ!!」
家族に知らせる。と共に、Twitterでもウチのエリアが復電したことをツイートする。
すぐに見知らぬ誰かの「いいね」がついた。

▼帰れるかも!!
TVでは当然のことながら震災のニュースばかり報道されている。
新千歳空港はどうやら午後の便から運航する見通しらしい。
すごいリカバリーだ。
となると、明日の便も飛ぶかもしれない。
だったら、行くしかないしょ!!
とにもかくにも札幌までの足を確保する必要がある。
しかし鉄道はまだ運休中、バスも信号が点灯しない限り安全性を担保できないので運行できないとのことだった。