しゃべり多め、中身少なめ

雑記的な、備忘的な駄文を投下します。

街から光と音が消えた日~北海道地震、大停電~#2

旭川
9月5日、当初は午前中に札幌駅に到着している予定だったが、タクシー・地下鉄と乗り継いで札幌駅に着いたのは13時を回ったところだった。
思えば朝5時に起床し、日暮里から乗ったライナーの中でパンを食べて以来何も口にしていなかったので空腹だ。
札駅地下街アピアにある旭川ラーメン「よし乃」に立ち寄り、みそラーメン(超ウマい)を胃袋に放り込む。
これを食べることで僕の帰省は始まると言ってもいい。
ひと心地ついたところで14:00。旭川に行くにはバスしかない。
バス券のカウンターで聞いてみると、JR運休の影響で混雑するかもしれないとのこと。
急いで地上のバス乗り場に駆け上がると、そんな心配をよそに14:20発の高速あさひかわ号は特に満席ということもなく出発した。
あぁ、時間があればバスセンター前の「第三モッキリセンター」で一杯ひっかけてから行きたかったなぁ。
その後ほぼ定刻どおりの運行でバスは旭川駅に到着した。

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久しぶりの旭川

 

▼1年ぶりの実家、平和な夜
A.s.hの地下にある「パティスリー・サロンドール」で、数日前に誕生日を迎えた母にケーキを買い、その後父親の迎えで実家へ。
ここまで来るのが大変だった話を肴に、いつものように父親と盃を交わす。
明日はうまい酒を買ってきてやるからと、齢75を超えても相変わらずよく飲む親父殿。
これからあと何回、この元気な顔を見ることができるだろうかと、帰るたび感傷に浸ってしまう。
明晩の酒を楽しみに床に就いた。今日は早起きと移動で疲れたし、よく眠れるといいのだが。

▼深夜3時8分、地震発生
僕は比較的眠りが浅い。以前は睡眠薬を服用していた時期もあった。
なのでちょっとした物音でもすぐ目を覚ましてしまう。
一方、妻は眠りがめちゃくちゃ深い。多少のことでは滅多に目を覚まさない。
そんな彼女も目を覚ますほどに、AM3:08、地面が揺れた。
しっかりと体全体で揺れを感じる。
かつての3.11では東京で震度5近い揺れを経験したし、その後も何度も地震は味わっているので、なんとなく「ヤバそうな揺れ」は実感値としてわかる。たぶんそういう人は多いだろう。
今回の揺れはまさにそれだった。
感覚的に震度3~4といったところか。ただ、かなり長く揺れたな。
僕と同じく敏感な父親が懐中電灯を持って僕らの寝ている部屋にやってきて告げた。
「停電したわ」
本当に?僕はもしかしたら揺れでブレーカーが落ちただけではないかと疑い、確認してみたがどうやら本当に停電したようだ。
時間帯からして周囲が真っ暗なのはいつものことだが、ただの地震ではなさそうだ。

▼とりあえず迎えた朝
父親は日がな一日中ラジオを聴いている人なので、さっそくラジオで情報を集めている。
僕もスマホでネットニュースやTwitterをチェックしてみたが、恐らく詳しいことがわかるのは夜が明けて世間が動き出してからだろうと思い、うつらうつらしながら寝たり覚めたりを繰り返した。
そして陽が昇った頃、厚真での大地震、そして北海道全土が停電したことを知る。